僕ら2人は双子だ。兄のライトと弟レフ。僕らはいつも一緒だった。でも、ある夜、アイツは来た。
1876年
「旦那様、あの怪盗タールが予告状を我が家に!」
「何が目的だ。」
「海王石です。」
「ねぇライト!!怪盗だって!」
「何そんなに喜んでんだよ。怪盗って泥棒で悪いやつなんだぞ!!」
「そのくらい知ってるやい!」
「ライト。レフ。今日は危ないから屋根裏で寝てくれる?」
「うん。」
「僕も海王石守るよ!」
「ライト・・・ありがとう。貴方の正義感は分かったわ。でも、危ないからあなたは弟のレフを守ってあげてちょうだい。」
「うん!!」
僕らは屋根裏で眠りについた。でも・・・。
「ん・・・。あれ?レフ?レフどこ?」
僕は一瞬トイレへ行ったのかと思った。でも朝起きても隣には居なかった。怪盗タールに海王石を持っていかれたと聞く。そしてきっと、あいつに弟のレフが連れ去られたと考えた。だから・・・
だから俺は日々勉強を頑張り怪盗タールから弟レフを取り戻すため、怪盗タール専門の警官になった。
「今日から怪盗タール専門課に就くことになりました、ライトです。」
「お前が・・・ふっ若いな。俺はガクだ。2人しか居ないがよろしくな。」
「はい!」
「さっそく来て何だが、タールの予告状がここにある。」
「今夜・・・ですか?」
「ああ。因みに、タールには弟子が1876年くらいからいる。小さな子供だったよ。」
「え?」
「今となったら・・・そうだな・・・お前くらいか?」
俺はこの時、何か・・・嫌な予感がした。
「出たぞ!怪盗タールだ!!」
「くそっ!」
「ガクさん!少し俺抜けます!」
「は?どこへ行く!?」
「怪盗の正体を見に!」
「ちょ・・・待ちやがれ!ライト!!」
「タール。今、ライトって言ってなかった?あの警官。」
「さぁな。それより、これを早く本当の持ち主に返してやらないと。」
「そうだね。」
俺は大切な家族、大好きだったライトよりも怪盗の道を選んだ。
「ここにくればもういいだろう。」
「そうだね。」
暗い森の奥からその声は聞こえた。でも、タールは俺と勘違いしているようだった。
「待ってタール!!これは俺じゃない!」
「ここに来ればお前たちに会えると思ったよ。な?レフ。」
「その声はやっぱり・・・ライト?」
「やっぱりレフか・・・。信じたくなかったのに・・・。レフ!何で怪盗なんかに!!!」
「・・・この人はいい怪盗なんだ!!」
「そんなわけあるか!俺の弟を誘拐したあげく、怪盗なんてやらせるやつが・・・。」
「違うって言って・・・。」
「もういい。それより早く元の持ち主に返さなくては・・・。」
タールが駆け出す。
「待て!!」
「ライトのわからずや!!」
は?元の持ち主に返すだって?持ち主は予告状を受け取ったやつじゃないって事なのか?
「お、ライト。帰ってきたな。で、どうよ。」
「・・・。俺の・・・弟が弟子でした。」
「あ?・・・お、お前!今・・・何て?」
口に銜えていたタバコが地面に落ちた。
「俺の弟です!小さい頃あの怪盗タールに誘拐されたと思っていた弟が、自分から弟子になっていたんです。」
「・・・。」
「・・・その2人がおかしなことを言っていました。」
「何だ?」
「あの2人、怪盗と言われているのにさっき『元の持ち主へ返す』とか言っていました。」
「確かに変だな。・・・予告状を受け取ったやつらの周りを調べてみる必要があるな。」
俺たちは予告状を受け取ったやつらの周りを調べてみた。そしたら、そいつらはそうとうな悪で俺たちはそいつらを逮捕した。
「なぁ、ライト。怪盗タール・・・お前ならやつをどうする?」
「どうするも何も、捕まえるに決まっているじゃないですか!!」
「だろうな。」
笑っていた顔が真剣になった。
「・・・お前の弟もか?」
「・・・当たり前です。ですが、これだけは言わせてください。これは俺、ライトと弟のレフの問題なので俺に任せてください!!」
「はっ。言うと思ったよ。いいぜ。どうせ担当は俺ら2人しかいないしな。」
「ありがとうございます!!」
それから俺たち兄弟は日々逃げたり追いかけたりを繰り返していた。レフも腕を上げ、俺も頭脳戦で今も俺は弟のレフを追い続けている。
でも、そんなある日。
「ガクさん。少し色々な資料見て怪盗タールの歴史を調べてきます。」
「あいよ!」
小さな部屋を出たライト。静かな廊下にコツコツと足音が響く。
「くっ・・・くくく・・・。」
笑いを堪えるライトの笑い声。
「ライトって催眠術効きやすくてよかったよ。」
そう言い残し警察署の中を歩き廻るのは弟、レフだった。
END
1876年
「旦那様、あの怪盗タールが予告状を我が家に!」
「何が目的だ。」
「海王石です。」
「ねぇライト!!怪盗だって!」
「何そんなに喜んでんだよ。怪盗って泥棒で悪いやつなんだぞ!!」
「そのくらい知ってるやい!」
「ライト。レフ。今日は危ないから屋根裏で寝てくれる?」
「うん。」
「僕も海王石守るよ!」
「ライト・・・ありがとう。貴方の正義感は分かったわ。でも、危ないからあなたは弟のレフを守ってあげてちょうだい。」
「うん!!」
僕らは屋根裏で眠りについた。でも・・・。
「ん・・・。あれ?レフ?レフどこ?」
僕は一瞬トイレへ行ったのかと思った。でも朝起きても隣には居なかった。怪盗タールに海王石を持っていかれたと聞く。そしてきっと、あいつに弟のレフが連れ去られたと考えた。だから・・・
だから俺は日々勉強を頑張り怪盗タールから弟レフを取り戻すため、怪盗タール専門の警官になった。
「今日から怪盗タール専門課に就くことになりました、ライトです。」
「お前が・・・ふっ若いな。俺はガクだ。2人しか居ないがよろしくな。」
「はい!」
「さっそく来て何だが、タールの予告状がここにある。」
「今夜・・・ですか?」
「ああ。因みに、タールには弟子が1876年くらいからいる。小さな子供だったよ。」
「え?」
「今となったら・・・そうだな・・・お前くらいか?」
俺はこの時、何か・・・嫌な予感がした。
「出たぞ!怪盗タールだ!!」
「くそっ!」
「ガクさん!少し俺抜けます!」
「は?どこへ行く!?」
「怪盗の正体を見に!」
「ちょ・・・待ちやがれ!ライト!!」
「タール。今、ライトって言ってなかった?あの警官。」
「さぁな。それより、これを早く本当の持ち主に返してやらないと。」
「そうだね。」
俺は大切な家族、大好きだったライトよりも怪盗の道を選んだ。
「ここにくればもういいだろう。」
「そうだね。」
暗い森の奥からその声は聞こえた。でも、タールは俺と勘違いしているようだった。
「待ってタール!!これは俺じゃない!」
「ここに来ればお前たちに会えると思ったよ。な?レフ。」
「その声はやっぱり・・・ライト?」
「やっぱりレフか・・・。信じたくなかったのに・・・。レフ!何で怪盗なんかに!!!」
「・・・この人はいい怪盗なんだ!!」
「そんなわけあるか!俺の弟を誘拐したあげく、怪盗なんてやらせるやつが・・・。」
「違うって言って・・・。」
「もういい。それより早く元の持ち主に返さなくては・・・。」
タールが駆け出す。
「待て!!」
「ライトのわからずや!!」
は?元の持ち主に返すだって?持ち主は予告状を受け取ったやつじゃないって事なのか?
「お、ライト。帰ってきたな。で、どうよ。」
「・・・。俺の・・・弟が弟子でした。」
「あ?・・・お、お前!今・・・何て?」
口に銜えていたタバコが地面に落ちた。
「俺の弟です!小さい頃あの怪盗タールに誘拐されたと思っていた弟が、自分から弟子になっていたんです。」
「・・・。」
「・・・その2人がおかしなことを言っていました。」
「何だ?」
「あの2人、怪盗と言われているのにさっき『元の持ち主へ返す』とか言っていました。」
「確かに変だな。・・・予告状を受け取ったやつらの周りを調べてみる必要があるな。」
俺たちは予告状を受け取ったやつらの周りを調べてみた。そしたら、そいつらはそうとうな悪で俺たちはそいつらを逮捕した。
「なぁ、ライト。怪盗タール・・・お前ならやつをどうする?」
「どうするも何も、捕まえるに決まっているじゃないですか!!」
「だろうな。」
笑っていた顔が真剣になった。
「・・・お前の弟もか?」
「・・・当たり前です。ですが、これだけは言わせてください。これは俺、ライトと弟のレフの問題なので俺に任せてください!!」
「はっ。言うと思ったよ。いいぜ。どうせ担当は俺ら2人しかいないしな。」
「ありがとうございます!!」
それから俺たち兄弟は日々逃げたり追いかけたりを繰り返していた。レフも腕を上げ、俺も頭脳戦で今も俺は弟のレフを追い続けている。
でも、そんなある日。
「ガクさん。少し色々な資料見て怪盗タールの歴史を調べてきます。」
「あいよ!」
小さな部屋を出たライト。静かな廊下にコツコツと足音が響く。
「くっ・・・くくく・・・。」
笑いを堪えるライトの笑い声。
「ライトって催眠術効きやすくてよかったよ。」
そう言い残し警察署の中を歩き廻るのは弟、レフだった。
END
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