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「・・・・まったく、しょうがないやつだな」

背後から拓磨が私を包み込むように抱きしめる。

「たく、ま・・・・？」

「相変わらずだ、おまえは」

「目を離すとどんどん１人で突き進む。だから見てる方はハラハラするんだ」

「・・・・ごめん」

「あやまんな」

「ご、ごめん・・・・」

「そばにいてやるよ」

「玉依姫でもなんでもやってみるといい。俺が面倒見てやるから」

「・・・・ありがとう。拓磨」

「よく、帰ってきたな」

「うん」

「ずっと会いたかった」

「・・・・・私も・・・・」

拓磨に抱きしめられて、さっきまで悲しい気持ちになっていた心は拓磨の優しさで満たされていく。

私・・・・・拓磨のそばに戻ってこれたんだ。

拓磨の温もりを感じながら、それを実感していた。