木漏れ日のかかる草むらで、真弘先輩は天下を取ったような顔で眠っている。
「・・・・やっぱり」
私は小さくため息をつき、けれど、なんだか起こす気にもなれなくて、起きるまで待っていようとそう思っていた。
それにしても・・・・・。
男の子にしては、小さいなあ。背なんか、私より少し大きいぐらいだし。
こうやって見てると、なんだか年下みたいにさえ思えるのに。
「・・・・・・ずっと、守ってくれてたんだよね。先輩は」
「ありがとう、先輩。私、帰ってきたよ。これからはずっと一緒にいようね」
私はそう呟き、その呟きが聞こえたんだろうか。
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