鴉取 真弘
真弘先輩がいた。

木漏れ日のかかる草むらで、真弘先輩は天下を取ったような顔で眠っている。

「・・・・やっぱり」

私は小さくため息をつき、けれど、なんだか起こす気にもなれなくて、起きるまで待っていようとそう思っていた。

それにしても・・・・・。

男の子にしては、小さいなあ。背なんか、私より少し大きいぐらいだし。

こうやって見てると、なんだか年下みたいにさえ思えるのに。

「・・・・・・ずっと、守ってくれてたんだよね。先輩は」

「ありがとう、先輩。私、帰ってきたよ。これからはずっと一緒にいようね」

私はそう呟き、その呟きが聞こえたんだろうか。

続きは→https://kaien.web.wox.cc/gallery2/cate4-27.html
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。